①戦略立案

【新米社長必見】経費で節税!あの費用はどの経費で落とせるの?

独立をするとまず考えなければならないのが資金繰りの問題です。特に、法人であれば利益によって税金の額が変わってきますので、できるだけ再投資に回して事業拡大し、同時に利益を圧縮して節税するという考えもあるかもしれません。

そこで、鍵となってくるのが経費の使い方です。新米社長の方は、何をどのようなルールで経費として扱えば良いかイメージが湧きにくいことでしょう。今回は、節税のための経費の使い方について、事例をもとにいくつか紹介していきます。

登場人物紹介

きこう
きこう
新卒から3年間、月400時間労働をしていた結果、時間をとことんまで突き詰めるようになった時短ヲタ。起業したが、もっと効率的に実施できたのではと考えており、次回のために手順をまとめている。
起業したい人
起業したい人
いつも時間のことばかり考えているが、時間がなさすぎて新しい情報が入ってこず、困っている。経費精算は会社に落として良いと言われたものしかしておらず、よく理解していない。

目次

経費の種類とは?

起業したい人
起業したい人
近々起業しようと思うんだけど、お金のことについて全然理解してなくて、心配なんだ。
きこう
きこう
僕もそうだったけど、取り急ぎ、経費についてだけ意識しておけば良いと思うんだ。
起業したい人
起業したい人
経費って会社が飲み会代とか郵送代とか出してくれるあれだよね?事業に関わるなら使い放題じゃないの?
きこう
きこう
いやいや、経費科目に応じてルールがあるし、経費として使いすぎちゃうと税務署に申告が認められなくて、過少申告として加算で税金が取られてしまうんだ。
起業したい人
起業したい人
なるほど、正しい知識を持って経費としないといけないってことだね。
きこう
きこう
そう。ちなみによく使われる経費は以下の項目だよ。厳密には他にもあるけど、項目が多いから起業したての場合に意識すべき内容に絞ってみたよ。

・租税公課
・修繕費
・保険料
・新聞図書費
・消耗品費
・減価償却費
・法定福利費
・給料賃金
・外注工賃
・通信費
・荷造運賃
・旅費交通費
・水道光熱費
・地代家賃
・支払手数料
・接待交際費
・会議費
・広告宣伝費
・その他

租税公課

国に支払う「租税」と公共団体に支払う「公課」を指す

きこう
きこう
この項目は、法人の立ち上げ時の費用を計上することが多いね。具体例でいくとこんな感じかな。

<租税の例>
・印紙税
・収入印紙
・登録免許税
・固定資産税
・自動車税

<公課の例>
・住民票
・印鑑証明書
・組合に納める会費

起業したい人
起業したい人
あれ?税って書いてあるものすべてじゃないのかな?ここに入れちゃいけない税金もあるの?
きこう
きこう
そう、租税公課に入らず経費にできない税金シリーズもある

所得に関する税金、罰金は租税公課に含まれない

<所得に関する税金の例>
・法人税
・都道府県税

<罰金の例>
・追徴課税
・延滞金

起業したい人
起業したい人
所得はそれ自体が経費になってるからということと、悪いことしてるのにそれで更に税金を抑えられるというところが矛盾してるからかな。
きこう
きこう
ざっくりそんな認識でOK。この項目は我々でコントロールできることが少ないから、「あるんだな」くらいの認識で良いと思う!

修繕費

固定資産の原状回復に要する費用を指す

起業したい人
起業したい人
パソコン壊れちゃった時に修理したらここから経費で落とせるのかな?
きこう
きこう
いわゆる「固定資産」の修理であれば修繕費になるね。建物とか車両とかコピー機とか、1年以上使うものかな。ただ、あくまで「原状回復」が目的だから、修理ついでにスペックを上げるのは認められない。
起業したい人
起業したい人
マイナスをゼロにするってことだね。他に費用の上限とかの条件はあるの?

修繕費を経費とするには以下の金額を確認せよ

・1回の支出が20万円以下
・1回の支出が20万円以上60万円未満(区分が不明)
・1回の支出が60万円以上で固定資産取得価格の10%以下(区分が不明)

きこう
きこう
費用に関しての決まりはこんな感じだね。
起業したい人
起業したい人
例えば、660万円する機器の維持管理に65万かかっちゃった場合は、修繕費で落とせる。でもこの機械が649万だとダメってことだね。
きこう
きこう
そういうこと。ただ、起業したてだとそんなに修理に大きな金額を払うケースは多くないから、基本的に20万円以下の支出枠で何とかなるんじゃないかな。
起業したい人
起業したい人
修繕は定期的に管理会社がやるから、修繕積立金を毎月回収してるところもあるよね。
きこう
きこう
それは経費にできるね。今回は便宜上ここにまとめさせてもらっているけど、「修繕積立金」って項目が別にあるからそっちで落とす形だね。

保険料

事業を万が一の事故から守るための保険料を指す

起業したい人
起業したい人
つまり、個人の生命保険なんかは経費として落とせないのかな?
きこう
きこう
他にも、年金、共済への掛け金、健康保険なんかは経費にならない。
起業したい人
起業したい人
そうすると、どんなものが保険料として計上できるの?
きこう
きこう
社用車を使っていた場合は自賠責保険自動車保険、後は事業所の火災保険なんかがこれに当たるね。ただ、社用車をプライベートでも使っていた場合は、家と同じように按分が発生するから注意が必要だね。
起業したい人
起業したい人
金額の上限は?
きこう
きこう
特に定められていないよ。

新聞図書費

会社の経営や営業に関する調査のための図書の費用を指す

きこう
きこう
よく「書籍補助」って2,000円くらいまでの書籍代を負担してくれる会社があるよね。これは、社員をレベルアップさせながら新聞図書費で落とせるからなんだ。
起業したい人
起業したい人
「会社に関係するものじゃなきゃダメだよ」って言われてケチくさいなぁって思ってたんだけど、こういうことだったのね!
きこう
きこう
うん。だから念のためにレポートを提出してもらっているところもあるよね。どういう役に立ったかの根拠になるから。ただ、参考になるのであれば雑誌とかマンガとかでもOKなんだ。
起業したい人
起業したい人
確かに、エンタメ関係とかは雑誌から情報収集できるし、美容室はどんな髪型にするかの参考にしてもらうために雑誌を見てもらったりするからねぇ。

消耗品費

10万円未満のもの、または1年以内になくなるものが対象

きこう
きこう
切手とか、封筒とか、ペンとか、クリアフォルダとか、細々したものはここに入るよ。
起業したい人
起業したい人
でも、10万円までってなると、そこそこお高いものでも買えちゃうよね?例えば普段18万で売ってるものが半額セールしてた場合も消耗品になるの?
きこう
きこう
そうだね!典型的なものはパソコンで、安く買うことができれば消耗品として一括で落とすことができるんだ。

10万円以上、かつ1年以上継続して使うものは固定資産となる

起業したい人
起業したい人
10万円を超えちゃって、1年以上使うものはどうなるの?
きこう
きこう
それは、次の「減価償却費」で説明するよ。

減価償却費

固定資産の金額÷耐用年数=減価償却費

きこう
きこう
さっきの流れの続きだけど、固定資産は「減価償却」と言って、例えばパソコンなら法定で4年間で資産価値がなくなるって決まってるんだ。これを耐用年数って言うんだけど、元の値段を耐用年数(=4年)で割った金額を毎年経費計上できるよ!
起業したい人
起業したい人
毎年の計算がややこしくなりそうだね。できれば10万円に近いものは消耗品費で落としてしまいたいね。

社長がベンツに乗るのは「減価償却費」が関係していた?

きこう
きこう
「社長がベンツに乗る」ってのは何となくイメージできるじゃない?実はあれ、減価償却費が関係しているんだ。
起業したい人
起業したい人
え?ステータスを見せつけるとか、金持ちだからじゃないの?
きこう
きこう
詳しくは省くけど、4年落ちのベンツを1,000万で買うと、車の耐用年数は6年だから2年で償却できる。つまり、毎年500万の利益を圧縮できるんだ。
起業したい人
起業したい人
利益が大きく出てしまった時に、帳尻を合わせにかかれるってことだね。
きこう
きこう
でもそれだけじゃなくて、6年型落ちのベンツって法律的には無価値なんだけど、実際は状態が良ければ500万円くらいで売れてしまったりするんだ。
起業したい人
起業したい人
節税しながら償却が終わったら半分くらいを現金にしてしまえるってことだね。賢いなぁ。
きこう
きこう
他の中古車だとこうはいかないから、古くなっても価値の高いベンツに許された特権だったってことだね。

福利厚生費

起業したい人
起業したい人
会社が従業員の生活をサポートしてくれるものだよね?
きこう
きこう
そう。厳密には「法定福利費」と「法定福利以外の福利厚生」の2つに分かれるんだ。

法律で義務付けられている保険料は「法定福利費」

きこう
きこう
まず、「健康保険料」と「厚生年金保険料」は会社が半額負担。「児童手当拠出金」と「労災保険料」は会社が全額負担、「雇用保険料」は一定割合会社が負担することになっている。これらをまとめて「法定福利費」と言うんだ。
起業したい人
起業したい人
会社を辞めた時に健康保険証を返すのは、会社に義務付けられた法定福利から外れるための手続きだったのね!

会社によって任意に従業員をサポートするための費用は「福利厚生費」

きこう
きこう
分かりやすいのは会社までの交通費の支給。後は住宅手当とかウォーターサーバーとか結婚祝い金とかだね。
起業したい人
起業したい人
どこまでを福利厚生にできるかは検討の余地が大きそうだから、色々な使い方ができそうだね。
きこう
きこう
その通りで、他社の事例なんかを見てみると面白い。どう使うかは経営者の腕の見せどころだね。

社員旅行はなぜハワイに行くのか?

起業したい人
起業したい人
社員旅行とかも福利厚生に入るのかな?
きこう
きこう
もちろん!ただ3つ注意がある。

・「社員」が全体の50%以上いること(役員だけの旅行はNG)
・旅程が4泊5日の滞在+機内泊までであること
・主観的に贅沢すぎる旅にしないこと

きこう
きこう
4泊5日+機内泊でギリギリできる贅沢がハワイだから、みんなハワイに行くってわけ。
起業したい人
起業したい人
へぇ~!そんなからくりがあったのね。
きこう
きこう
他にも21時過ぎのお弁当が急に豪華になる理由とか色々あるんだけど、それはまた別記事で解説するよ。

給料賃金

起業したい人
起業したい人
これは一番有名だね。基本給、賞与、各種手当てが入るのかな?
きこう
きこう
現物支給のものも、他の項目に入れられなかった場合は給料賃金に入ってくるよ。

成績優秀者限定旅行は「給与」扱い?

きこう
きこう
さっきも話したけど、社員旅行を福利厚生費にするには、全社員の50%が参加していなければならないんだ。だから、よく営業会社がやってる成績優秀者限定旅行は本来であれば「給与」に乗ってきてしまう。
起業したい人
起業したい人
えええ、半強制参加なのに給与に乗っちゃったら、自由に使えるお金は今までと同じなのに住民税が高くなるじゃないか。
きこう
きこう
分からないけど、現地視察とか、研修って名目で落としてるんじゃないかな。

外注工賃

起業したい人
起業したい人
社員だけではまかなえない外注さんへのお支払いがここに当たるわけだね。
きこう
きこう
そう。ただし、外注さんの場合は交通費を負担してもらう、というか、交通費込の値段にする必要があるよ。交通費って社員に対する福利厚生費になるから、外注さんに払う分は税金が発生するんだ。
起業したい人
起業したい人
なるほど。それぞれの項目に矛盾を起こさないように考えなければいけないんだなぁ。

通信費

起業したい人
起業したい人
これも分かるよ。電話代インターネット代だよね。
きこう
きこう
後は、売上には関係ない郵送費なんかもこれに当たるね。

旅費交通費

きこう
きこう
営業、打ち合わせ、仕入れなどによって移動が発生した時に伴う費用のことだよ。
起業したい人
起業したい人
おなじみのやつだね。航空券電車バスタクシーレンタカーガソリン、めったにないけどとかもあるのかな?
きこう
きこう
後は、出張の時の宿泊費もこれに含まれるよ。

荷造運賃

売り上げた商品の発送や、発送のための資材を指す

きこう
きこう
発送にかかる運送費、発送に必要なダンボールガムテープ梱包材郵便の手数料なんかがこれに当たるね。
起業したい人
起業したい人
例えば、100箱の出荷を予測して資材を買っちゃったけど、実際は90箱しか使わなかった場合って100箱分落としてもいいの?
きこう
きこう
いや、使った分しか計上できないから注意が必要だよ!これは物販やる人ならお世話になりそうな項目だね。

水道光熱費

起業したい人
起業したい人
これは家でも使うから分かるよ。電気・ガス・水道代だよね。
きこう
きこう
そう!ただし、自宅を本社にしている場合は業務で使う分しか認められないから、せいぜい2~3割くらいを申告するのが通常みたいだよ。

地代家賃

起業したい人
起業したい人
これもオフィスにかかる費用を指すんだよね。
きこう
きこう
そう!ただし、自宅を本社にしている場合は業務で使う分しか認められないから、せいぜい5割までを申告するのが通常みたいだよ。

支払手数料

起業したい人
起業したい人
これは銀行の振込手数料が該当するのかな?
きこう
きこう
各種証明書の発行手数料とか、不動産屋への礼金とか、士業の顧問料なんかもここに該当するよ。

接待交際費

営業先やお客様との打ち合わせや交流を深めるための支払いを指す

起業したい人
起業したい人
あ、これは、イケイケなシャッチョさんが夜のギロッポンでチャンネーと何やら盛り上がったレシートを切ってるやつだ。
きこう
きこう
色々とぼかしてるけど人聞きが悪いなぁ。笑
お互いにモチベーションを上げるために必要なことだってあるんだよ。それで営業決まることだってあるかもしれないし。
起業したい人
起業したい人
これも中々に使いようだよね。接待と称して温泉でもリラクゼーションでも好きなところに行けるわけでしょ。
きこう
きこう
ちゃんとした理由は必要だし、金額だって上限があるから使い放題ってわけにもいかないんだぞ。

中小企業は2パターンから選択

・年間800万円までの支出を経費計上
・接待交際費のうち、飲食費の50%を経費計上

起業したい人
起業したい人
中小企業が年間800万も経費を使う余力があるかっていうと厳しいから、飲食費に限定されない前者の方をみんな適用するわけだね。
きこう
きこう
そう。ただ、怪しまれやすい経費の1つだから、しっかり領収書の裏にでも使用目的を書いておこうね。

会議費

社内の会議のための支払いを指す

起業したい人
起業したい人
会議室借りたりとか、出張先のカフェで仕事したときとかは会議費で落とすんだよね。
きこう
きこう
そう。ただし、5,000円までの飲食費であれば、飲み会であっても会議費として落とせるんだ。
起業したい人
起業したい人
じゃあ、チームメンバー4人とかで粛々と飲んだ時に上司が支払ってくれたお金って、会議費で精算されてる可能性があるのね。
きこう
きこう
しかも、2次会に行ったら2次会でまた1人5,000円落とせるからね。
起業したい人
起業したい人
こんなに美味い話ってことは、何か条件があるんでしょう?
きこう
きこう
一応、以下の項目を記録しておく必要がありそうだよ。

・参加者の氏名
・参加人数
・飲食があった年月日
・飲食店の名称と所在地
・総費用

起業したい人
起業したい人
それだけ?交際費と同じで怪しまれないように、しっかり記録はしておこうっと。

広告宣伝費

サービスの認知や告知に使われる費用を指す

起業したい人
起業したい人
これもおなじみだね。雑誌とかテレビとかインターネット広告に使う費用っていうイメージ。
きこう
きこう
それだけじゃなくて、明確に広告宣伝に使ったと証明できるものであれば、もっと広い意味で考えることができるんだ。

考えようによってはこんなものも広告宣伝費

きこう
きこう
例えば、渋谷でサービスを広めるためにサービス名を入れたTシャツを着て声掛けしたとしよう。これも単なる服ではあるけど、考えようによっては広告宣伝費だよね。
起業したい人
起業したい人
なるほど。広告宣伝以外に用途があるものでも、広告宣伝に使っていることを条件にここで落とせるんだね。「~グッズ」とか。
きこう
きこう
そう。ただし、特定の人へのプレゼントの場合は交際費になってしまうから注意しよう。

その他

きこう
きこう
他にもこんな項目があるけど、起業当初はあまり気にする必要ないから省略したよ。

・寄付金
・未償却の繰延資産
・利子割引料
・雑費(どの項目にも仕訳できない)

経費を戦略的に使って経営を充実させよう

起業したい人
起業したい人
項目が多すぎて頭がこんがらがってきちゃうよ…。
きこう
きこう
僕も最初はそうだったけど、こういうのは税理士さんにしっかり聞くのが良いね。困ったことを相談するようにしたら、徐々に分かるようになってきたよ。
起業したい人
起業したい人
自分の事例を見ながら、税理士さんにも意見を聞きながら、覚えてくってことだね。
きこう
きこう
そう。とは言え、理解してくると自分で戦略を立てるのも面白くなってくるから、ざっくり理解して、経営に最大限に生かせるようにしよう!
ABOUT ME
きこう
グルメとビジネスとJリーグを愛す、 「ミニマル&時短起業家」。 好きな言葉は「シンプリシティ」と「生産性」。 知っているだけで世界が変わるおトク情報を配信します。
あなたのマーケティング課題を「レンタルCMO」が解決します

「広告出稿」「SEO」「LP改善」「動画のストーリー構築」「デザインラフ案の設計」…

現代のビジネスではマーケティング領域でやることが多く、これらをしっかり押さえないと、競合負けしてしまいます。

しかし、「マーケティングって難しそう…」「何をどうすればわからない…」という方も少なくない。

そんなあなたに向けて、マーケティングについて気軽に相談でき、マーケティングの最新情報まとめも送られてくる、便利なLINE@(@dir8228j)を用意しました。

ぜひ、ご登録ください!

友だち追加