①戦略立案

【検証】メガバンクの法人口座審査は実績ないベンチャーでも通るの?

法人設立してみたものの、よく考えたら法人の銀行口座を持っていない。

どこで開設するのがベストかも分からなければ、「ベンチャー 法人口座 審査」と調べてみると創立したてのベンチャーには厳しい審査落ちの記事ばかり…。

果たしてほやほやのベンチャーが特にメガバンクで法人口座開設なんてできるのだろうか…と不安になっていませんか

実は、銀行の法人口座開設審査は○○さえ押さえていれば余計な心配や準備は必要ないと考えています。たとえそれがメガバンクであってもです。

…と言っても信憑性に欠けると思うので、今回は僕自身の体験をもとに、法人口座開設の際の銀行の比較や審査通過のポイントをお伝えします。

メガバンク法人口座開設審査前のプロフィール

初めての法人(ベンチャー)起業と言っても、一部上場企業出身で、元の会社からの投資もあって資本金もガンガン入れられるみたいな状態であれば、もしかしたら開設は簡単になるかもしれません。

実際、下調べで他の記事を読んでみても、スペックについて書いているものがほとんどなく、不安ばかりでした。

というわけで、僕に関しては全くそんなことはなく、絶望的なスペックだったんだよということを以下に示しておきますね。

法人としての銀行(メガバンク)との取引実績

ございません。何せ初めての法人起業です。業務上で銀行とのやり取りをしたことすらありません。僕自体はベンチャー2社を経て、投資も受けずに起業しているのでこれまでのキャリアが有利になったということもありません。

法人口座開設予定銀行の個人口座

最終的にメインバンクとした場所に関してはございません。個人口座を持っていたところに関しても、ローンを引いているとか、そういったやり取りは全くない状態でした。

銀行職員とのコネクション

全くございません。既に法人口座を持っている会社からの紹介も受けておりません。あったとしてもコネクションでどうこうということはないと思います。

法人口座に預ける莫大な資本金

当然ございません。ベンチャーとして信用がおけるギリギリの額の資本金です。一般人でもポンと出せるくらい。なので、たくさんお金入れてくれそうだという将来性を見越したえこひいきもないと考えられます。

法人の固定電話番号

ございません。固定電話がなくても登記ってできるんですよね。ないと信用に関わりそうなイメージはありますが、営業電話ばっかりかかってきそうなので、必要に迫られない限り置きたくなかったんです。

ただし、チラシのポスティングなんかが必要な事業の場合は、固定電話がないとできないので、必ず取得しておきましょう。

会社HP

当時はございませんでした。ただし、何か会社の活動が分かるものを見せてくれと言われた時に備えて、いつでも一晩で作成できるように準備はしていました。

どんな活動してるの?と聞かれた時のポートフォリオになるので、特に駆け出しのベンチャー起業家は作っておいたほうが良いです。

ペライチのような無料サービスでも良いですし、きちんとサーバーを取って作るのであれば、月1,000円くらいで導入できるXserverあたりを活用し、ワードプレスをインストールすると楽だと思います。

名刺

これはさすがに作っていきました。10分で法人ロゴを作り、10分でデザインを考えて、10分で全体像を作りました。

急ぎの場合はラクスルで発注をかけると楽です(ダジャレではない)。特急だと高くなりますが、1営業日後発送をすることも可能です。時間にゆとりがあれば安く使えるので、今後も印刷ではお世話になることでしょう。

ただ、お恥ずかしいことに後々ミスプリが発見されました。脇が甘すぎる…。成果の出る名刺についてはこちらにも記載しています。

全然関係ないですが、僕は名刺はもはや不要だと思ってます。連絡先知りたいならチャットも電話もできて名前が分かるFacebookやSlackあたりでいいじゃん。今の名刺には電話番号もメールアドレスも入れていません。

固定オフィス

最近はバーチャルオフィスを利用して、低コストで住所とポストだけ借りるケースも増えていますが、固定オフィスは持つことにしました。

ただ、レンタルオフィスの一室を借りていたような形になるので、普通に一部屋借りているケースよりも信用度は落ちるかもしれません。

法人口座の審査を通すためのバーチャルオフィスの選び方についてはこちらで触れています。

法人登記するバーチャルオフィス選びの6つのポイント一等地の住所がたった月々4,500円~で使え、法人口座開設も安心!ベンチャーの法人登記に人気のバーチャルオフィスについて、そのメリット・デメリットや、バーチャルオフィスを選ぶ際のポイントをお伝えします。...
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メガバンクでの法人口座開設チャレンジの結果は…?

そんな絶望的スペック(ベンチャー起業直後)でしたが、何と狙った銀行(メガバンク)の法人口座開設審査では全勝しました。その中で、押さえなければならないポイントと、口座開設できた要因について仮説が立ったので、以下に共有していきます。

法人口座を開設できる銀行の種類

まず、法人口座をつくるにあたり、メガバンクも含めた銀行の種類と、一般的な利用メリットについて解説します。

都市銀行(メガバンク)

言わずと知れた全国展開をしている銀行で、三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行など、よく「赤青緑」と呼ばれるところがここにあたります。その他、りそな銀行なんかもメガバンクに分類されますね。

利点は圧倒的な知名度と信頼度。そして、大手と取引することになった場合に同一銀行間での送金になるケースが多くなるので、手数料が安く済むことです。一方で法人口座の維持に年会費がかかるなど、起業初期には困る点も見受けられます。

年々審査が厳しくなっているとの情報も見受けられます。

地方銀行

横浜銀行や千葉銀行など、地方の名前を冠する銀行がここにあたります。地方ではここに就職したら固いなんてことも言われるようなところですね。メガバンクの支店がないような地方では唯一無二の銀行として存在感を出しています。

利点は、その地方地方であれば、信用度はメガバンクにも劣らない割に、審査の難易度はメガバンクより厳しくないという絶妙なポジションでしょうか。

一方で、悪い見方をすれば信用度はメガバンクに劣り、使い勝手はネット銀行に劣り、サポートは信用金庫に劣るということも言えます。

ネット銀行

住信SBIネット銀行やジャパンネット銀行、楽天銀行のような固定店舗を持たずにコスト削減を図っている新進気鋭の銀行ですね。個人界隈では使い勝手の良さや、サービス提供元と連携したキャンペーンなどによりじわじわとユーザーを増やしています。

利点は手数料が安く済むということと、口座の維持にコストがかからないということです。また、深夜でもリアルタイムで決済ができるのは嬉しいですね。

一方、多くの法人が実施するであろう融資を受ける際に対象の口座として指定されていないケースがあるのと、社会保険料の引き落とし口座としても対象外となっています。結果、普段使いには便利だが、融資には向かないという印象です。

信用金庫・ゆうちょ銀行

東京東信用金庫などがここにあたります。大企業を主な取引先とする株式会社としての銀行とは違い、地域の方々(主に中小企業)が利用者となって、互いに地域の繁栄をはかる相互扶助を目的とした協同組織です。いわば、地域密着感の強い銀行ですね。

利点は圧倒的なサポートの手厚さ。というより良いのか悪いのか、足を運んでもほとんど人がいないんですね。なので、驚くべきスピード感で対応してもらえますし、法人口座の開設(審査通過)率は最も高いです。

一方で、外からの信用面では上記3つに比べると劣るということと、メインバンクとなっていない企業が多いので、手数料がほぼほぼのケースで発生するのがネックかなと。

ゆうちょ銀行は、法人と取引している銀行としての信用度が信用金庫と同じくらいなので、便宜的にこちらに記載しています。というのも、一度に振込みできる額が少なく、本当に小規模事業者にしか向かないんですね。

ベンチャーの法人口座開設審査で重要なのは2つの「実態」

もうタイトルから結論出てますが、「実態」さえ分かれば法人口座は開設できる、というか審査には通るんですね。もう少し詳しく説明すると、実態とは「存在としての実態」「活動としての実態」の2つに分かれます。

①「存在としての実態」とは

オフィスやHPは存在しているか本当に登記はされているか、という点になります。したがって、バーチャルオフィスで登記していてHPもない、という場合は次に説明する「活動としての実態」について証明できないと、厳しくなるでしょう。

僕はレンタルオフィスを契約していたので、ここに関しては問題なくクリアしていました。一方でこちらの記事にもありますが、多数の法人口座開設実績を謳っているバーチャルオフィスもあるので、ご参考までに見てみてください。

https://meshi-neta.com/office1/

②「活動としての実態」とは

実際にお金の動きがありそうか従業員を雇ったり設備投資をしたりしているか既に取引が行われている、ないしは今後取引が行われそうか、どういった活動で収益を出す予定か、という点になります。

取引があれば一発クリアですし、なかったとしてもどういう外注先があって、どういう商品を作ろうとしていて、どういう展開をしていきたいかを話せばOKです。僕は取引がなかったので、これだけ計画が固まっているということを軽くプレゼンすることになりました。

※実際の発注先は別になりましたが、「現実的(に見える)計画」が立っていることが重要です。

実際の法人口座開設エピソード

僕は地方の自治体から融資を受ける予定だったので、融資の対象銀行とならないネット銀行は除外し、メガバンク→(審査中に)信用金庫→(メガバンクがダメなら)地方銀行→ネット銀行という順番で申込をする予定でした。

結果、メガバンクで審査が通ったので、実際に動いたメガバンクと信用金庫のエピソードを記載します。地方銀行はメガバンクと同じ手順と推測されますので、ネット銀行の法人口座開設を想定している方は読み飛ばしてください。

信用金庫の法人口座開設

持ち物

・履歴事項全部証明書
・法人の印鑑登録証
・身分証明証
・オフィスの賃貸契約書(念のため)

午後イチで行ったのですが、待っている人がいなかったので、そのまま窓口で受付をしてもらえました。

書類の確認が入った後、「営業担当から連絡が入り、後日オフィス訪問をして実態調査と諸手続きがあります」とのこと。即日で連絡が来て、その日が週末だったので次の月曜に来てもらうことに。スケジュールの空きがあれば、即日で訪問してもらえることもあるようです。

そして、問題がなければ通帳は即日で発行されるようです。すごいスピード感!とりあえず事業開始に口座が必要という方は信金がおすすめです。

ゆうちょ銀行は開設ハードルが低く、汎用性も高いですが、振込上限額などの問題で使い勝手が良くないので、給与振込などに限定するのであれば開設はありだと思います。

メガバンクの法人口座開設

僕は赤・青の銀行へと開設に向かいました。基本的な持ち物は信用金庫と一緒ですが、色々と調べた結果、創設時のベンチャーはそれだけだとまず通らない可能性があると考えたので、下記の書類を追加で持っていきました。

持ち物+α

・融資を通すための創業計画書
・融資を通すための収支計画書
・事業に関する補足説明資料
・オフィスの賃貸契約書(念のため)

※以下、持っていけなかったがあると良いもの
・取引先への見積書
・仕入先とやり取りがあったと証明できるもの
・ホームページ

正直、手ぶらで行ったらアウトだったかもしれません。実態を証明するために、持てるものは全部持っていくくらいが良いのではないかと思います。

赤・青とも窓口ではいくつか質問を受けました。

「会社名の由来は?」「どういう業務内容か?」「この業務内容に通ずるノウハウがあるか?」

窓口の方から審査に出す時に差し支えるとよくないので、ここは必要以上に丁寧に説明しました。面接をしている印象は受けなかったので、やはり裏で審査する時に、他の方の理解の助けとするためのものだったのだと思います。担当も融資は通したいですからね。

審査は赤いほうが5営業日後、青いほうが4営業日後に来ました。土日を2日ずつ挟むと8~9日くらいになるからか、7~10日がおおよそ審査にかかる日数だと説明されます。

審査を通過すると電話が来ます。電話が来た後にもう一度窓口に向かい、今度は法人の印鑑を持って諸々の記入事項にサインをすれば即日で通帳は完成!キャッシュカードは後日送付されてきます。

2回目の手続きは銀行によって持参物が変わるようですが、赤いところは意外と時間を取らずに終わりました。感じよく対応してくれたお姉さん、ありがとうございます!

創設初期のベンチャーがメガバンクで法人口座を開設してみた所感

以上のやり取りを通して思ったことを羅列していきます。

・オフィスがないと厳しい?:恐らく「YES」
・固定電話やホームページがないと厳しい?:恐らく「NO」
・取引先がないと厳しい?:恐らく「NO」
・今までのキャリアと新事業の親和性がないと厳しい?:恐らく「YES」
・資本金がないと厳しい?:100万なければ恐らく「YES」
・補足資料がないと厳しい?:恐らく「YES」

そして、裏で決め手となったのが「自治体の制度融資の活用」でないかと考えています。

自治体の制度融資は場所にもよりますが、民間の提携銀行から融資を受け、その利息分の9割程度を区から補助してくれるというものです。そのため、恐らく「この法人を審査に通せばうちからお金を借りる」というところが判断基準にあったのではないかと。

新設法人の方は、絶対に活用すべきです。僕の場合は自治体の補助が入ると年利が0.2%にまで下がったので、例え300万円を借りたとしても、年ごとの追加返済は6,000円です。そして、それが都市銀行の審査通過要因となるのであれば、チャレンジ得ですよね。

融資を受ければ事業の可能性がぐっと広がるので、是非そういった制度が本社所在地にないか、確認してみてくださいね。

きこう
きこう
手続きは実際1ヶ月くらいかかりました!これで審査落ちてたら発狂してた…。これも見ているあなたも、事前準備とプレゼンの用意は入念に!

↓プレゼンが苦手な人はこちらも参考に

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